【年会中止のお知らせ】 実践に基づく医療イノベーション研究会
新型コロナウイルスによる感染拡大の影響を受け、医療現場の逼迫は緊急性を増し、4月7日には緊急事態宣言が発令されるなど、皆様方の生活環境にも多大な影響が生じているかと存じます。はじめに、このような緊急事態の真っただ中において、医療の最前線で戦っている皆様方に敬意を表するとともに、心から感謝申し上げます。
1月16日に我が国最初の感染者が確認されてから100日程度しかたたないうちに確認された感染者数だけでも約15,000人、死亡者数約500人に至る状況になっております。このような状況を改善させるために、各国の関係者は叡智を絞ってワクチン、治療薬、医療機器の開発、医療現場の環境維持のための様々な対策が講じられるなど、医療イノベーションの推進、レギュラトリーサイエンス的な判断に関する議論は重要性を増していると考えます。
毎年6月に開催しておりました実践に基づく医療イノベーション研究会について、感染拡大の状況を踏まえ、研究会の開催時期、及び方法に関し、いくつかの選択肢を検討してまいりましたが、5月4日には緊急事態宣言の延長が発表され、当面の間、社会的混乱が続くことが予想されることから、今年度につきましては年会の開催を中止する判断に至りました。ご参加を予定されていた皆様へのご連絡が遅くなってしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。
緊急事態においてレギュラトリーサイエンスに関する議論の重要性が増していることを鑑み、本研究会が果たすべき役割を真摯に検討し、別の形で「実践に基づく医療イノベーション」にかかる議論を行う方法を検討させていただきたいと考えております。新たな形が決まりましたら、改めてご案内をさせていただきますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
代表世話人 池田 浩治